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古代遺跡な旅


旅探検シリーズ file 1
"知識"を求める旅「マアルマート・ツアー」

自分たちで手配する旅のいいところは、好きな場所を回れるというだけでなく、目的をもった旅を実現できるところ。「マアルマート(情報・知識)を求める旅」をテーマに、エジプト、ドバイ、チュニジア、イランなど10年以上にわたって14回もの旅行を重ねてきたグループ旅行「マアルマート協議会」の幹事、新谷恵司さんにお話をうかがいました。
2006年、イランを訪れた第13回の旅行。

Q どのようなきっかけで始まったのですか?
新谷:私は大学卒業後間もなく仕事で中東に「飛ばされて」初めて、中東世界の豊かな文化遺産と人々の受け継いでいる価値観に、はかり知れない重要性があることを知りました。文明開化以来、日本人は欧米こそが世界の中心と思って文化の移入に努めてきましたが、少し歴史の幅を大きく取って眺めてみますと、欧米は辺境です。これが、「人類にとって大切なマアルマート(情報・知識)の多くは、地中海・中東世界にある」と旅の募集要項でうたっていることの意味です。

私がコンサルティング業を立ち上げた90年代の前半、中東諸国は観光業の育成に力を入れていました。この旅行を始めたのは、そのような時代背景の中でビジネス機会を探ろうと思ったからです。しかし、2回、3回と旅を重ねるうちに、これは仕事としてではなく、非営利の、教養を深める旅として自分自身も楽しんだほうがよいという結論に至りました。参加した人の口コミでこの旅のユニークさが広がり、毎回10名以上が集まるようになりました。皆さんのご同意を得てマアルマート協議会事務局長を拝命し、毎年新たな訪問先の開拓に頭を悩ませています。

Q これまでどんなところに行かれたのですか?
新谷:オマーンでは国王代理殿下、モロッコでは上院議長を表敬して友好親善を称える和歌を贈りました。チュニジアに行ったときには、ローマに征服された未知の国カルタゴの遺跡を、カルタゴの末裔たるチュニジア人歴史学者の案内で視察しました。最近行ったカタールでは、衛星テレビ「アルジャジーラ」のスタジオを特別に訪れ、中東随一のメディアの進んだ現場を観察してきました。2007年春には、紛争の跡が残る旧ユーゴスラビア諸国を巡りましたが、大変美しい国土で、「これまでで最も感動的な旅だった」という声が聞かれました。私たちの旅には旅先での「人間同士のコミュニケーション」があります。

毎回、その場限りの見聞で終わってしまわないよう、事前に勉強会を開き、皆で参考図書を「教科書」として読んだりしています。旅行後にも「反省会」と称して旅の思い出を語り合う中で、テーマとなった歴史や建造物、価値観についての「うんちく」を深め合っています。2回以上参加され、訪問地の数と質が規定の水準に達した方にはアラブの大旅行家「イブン・バットゥータ」にちなんで「イブン・バットゥータ賞」を贈呈しています。

Q どんな方が参加されているのですか?
新谷:好奇心や知識欲が旺盛な、実にさまざまな方が参加しています。退職されて夫婦仲良くご参加いただく方、会社経営者の方、休暇をやりくりして参加される第一線のビジネス・ウーマンなどですが、こういったツアーとしては珍しく、男性が多いこともひとつの特徴でしょうか。10年間やっていると平均年齢が「自然に」上がってきたので、若い方々の参加を期待します。

一般の旅行会社のツアーとは、旅程を組む段階から異なっているので、自立した旅行者の方も、グループで旅行することで得られる利点があります。一箇所一箇所を丁寧に見学するため長めの日程にしていて、途中参加や途中帰国ができるよう手配することもあります。旅行会社の都合で旅程を組むのではなく、旅行者がリラックスできる旅程にこだわっている点が、満足度の高さにつながっていると思いますね。

Q 今度訪れるところは?
新谷:2007年冬にはカタール航空を利用してカタール経由エジプトを訪問します。エジプトへ行くのは12年ぶりです。今回はルクソール・アスワン間をナイルクルーズでゆったりとさかのぼります。私はおよそ25年前にこの国で暮らし、人生そのものが変わってしまった一人。ひょっとして今度参加される方の中にも、そんな体験をされる方がいらっしゃるかもしれません。

新谷恵司(しんたに けいじ)
1983年外務省に入省、エジプト、カタール、チュニジアの大使館で書記官を務める。総理通訳などを経て94年に独立、中東と日本のコーディネートを行う「エリコ通信社」を設立。アラビア語放送「アルジャジーラ」の同時通訳などで活躍。多摩美術大学で週一回、イスラム文化論を講じる。著書に『イラク再生』(第三文明社)。

▼マアルマート・ツアーへのお問い合わせはこちらへ
「マアルマートツアーへのいざない
http://homepage1.nifty.com/erico/matour1.html

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