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■エジプト遺跡Walkingガイド新装改訂版・HPにて先行発売開始
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●新刊「エジプト遺跡Walkingガイド Vol.5」
古代遺跡な旅デスク編、サイクルズ・カンパニー刊、840円
http://www.kodai-iseki.com/shop/egypt_iseki.html
エジプト観光の定番ガイドブックが新しくなって登場!アマルナ・アビドス・デンデラなどナイル川中流域の遺跡を加え、増ページ&パワーアップ!

【CALENDAR】 2009年10月21日(水)〜10月28日(水)
▼土器のシンポジウム開催!
10/31(土)「世界の土器の始まりについて」
11/1(日)「西アジアの土器の始まりについて」
古代オリエント博物館(東京・池袋)にて、聴講無料
http://www.sa.il24.net/~aom/
展覧会「世界の土器の始まりと造形」にちなんで開催。なんとフランスやスペイン、イタリアなどから研究者が来日して発表します!

▼TV「アートエンターテインメント 迷宮美術館 出張!古代ローマ帝国の遺産展
NHK総合10/22(木)15:15〜16:00
http://www.nhk.or.jp/bs/meikyu/
国立西洋美術館の古代ローマ展へ。見どころはポンペイの出土品で、すてきなモザイクも噴水があります。

▼新刊「死の考古学―古代エジプトの神と墓」
アラン・ジェフリー・スペンサー著、酒井傳六、鈴木順子訳
法政大学出版局刊、2940円
大英博物館エジプト部職員の著書。新装版となって登場です。

▼エジプトの動物ミイラを特集!
月刊誌National Geographic(英語版)11月号
http://ngm.nationalgeographic.com/2009/11/animal-mummies/williams-text
ネコや牛、ワニのほか、ゾウやライオンなんていうのもあったそうです。

【EPISODE:動物ミイラ】
古代エジプト人は、死後も生きている間と同じ、もしくはそれ以上の生活が送れるものと考えていたので、生きている間に使っていたものは、できるだけそのままあの世に持っていこうとしました。

家具や食べ物のほか、動物もその例にもれず、農作業のため、あるいは食料としては、または単にペットとしてそばにおくためミイラにして人間の墓に入れられたのです。古いところでは、紀元前2950年のアビドスの墓に、犬やライオン、ロバなどのミイラが納められていたそうです。

神として崇めるためにミイラにされることもありました。ヘリオポリスの牛、エスナの魚、コム・オンボのワニといったように、それぞれの生き物に"聖地"があって、その場所からは特定の動物のミイラがひときわたくさん見つかるそうです。中には聖牛アピスのように、"転生"すると考えられていたものもあります。アピスは、額の白い三角形、舌にあるスカラベのマークなど、特別な特徴をもった牛で、生きている間は神官たちに大事に飼われていました。1頭が死ぬとミイラにして盛大な葬儀を行い、一方で同じ特徴を持つ生まれ変わりのアピスを探したそうです。

19世紀のころは、古代エジプトのミイラはあまり大事なものとは思われていなくて、発見後、観光客にみやげ物(!)として売られていたり、くだいて肥料(!)にしてしまうことがあったようです。今ではその価値が見直され、博物館で大切に展示されるようになりましたが。

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メールマガジン「古代遺跡な日々」Vo.320
2009/10/20 *毎週水曜発行
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★「エジプト遺跡WalkingガイドVol.5」発刊記念
エジプト発掘最新情報2009
http://www.kodai-iseki.com/book/EWguide5/