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大英博物館の至宝展
 【終了


★考古遺物界のスターが勢ぞろい
大英博物館のコレクションといえば、それだけでもう、折紙付きの名品。中でもロゼッタストーンのような超大物を除く、館を代表する「大英博物館の顔」が揃ったのが、今回の展覧会。大英博物館の所蔵品は古代史関係の本で言及されていることも多く、実物を知っていると何かと便利だ。

★ミイラからカメハメハ大王まで
「大英博物館のエジプト展」というのがあったが、あれだと古代エジプトに興味のない人には「?」になってしまう。
今回は古代エジプトに古代ペルシャ、ヨーロッパ、アフリカ、インドと地域と時代をまたいだ展示になっていて、どんな人でも必ずお気に入りのセクションが見つかるはず。
実際、古代エジプトのミイラマスクにディオニュソス、釈迦、シヴァ、カメハメハ大王の関連品が一同に会する展覧会なんて、「大英博」の名前なしには考えられない。

新潟県立万代島美術館 
6/26(土)〜8/29(日)
http://www.asahi.com/daieihaku/
                      


■出展作品をチェック!
王族の飾り板(ベニン)
テーベの女性神官のミイラボード(エジプト)
儀式用ロープ(アラスカ)
ルイス島のチェス駒(イギリス)
フォークトンのドラム(イギリス)
仏足跡(インド)



■大英博物館の不可思議な収集品
人魚のミイラグリフィンの爪。こういったものがかつて大英博物館の"収蔵品"だったと言われたら?
大英博物館は、1753年に医師であり博物学者であったハンス・スローン卿のコレクションを元に創設されたが、当時のイギリスではこういった珍奇な博物趣味が横行していて、ユニコーンの角といったものが知識人の間で真剣に取引されていたりしたのだ。
あいにく20世紀にはこうした珍奇な収集品はすっかり影をひそめてしまったが、そこはしゃれがわかるイギリス人のこと、1990年、大英博物館が自らの怪しい収集品ばかりを集めた「フェイク? 欺きの美術展」を開いた。人魚のミイラをひと目見ようと(?)、世界中から訪問者が集まって大盛況となったそうだ。

■呪いのミイラボードって?
今回の展覧会には、世にも有名なミイラボード(ミイラを覆っていた板)がやってくる。エジプトのミイラボードなら、そう珍しいものではない。見た目がさらに立派なものも、ほかにたくさんある。実はこの「テーベの女性神官のミイラボード」は、タイタニックを沈めたミイラの遺物として知られているのだ。
元々このミイラボードは、発見当時エジプトの王女のものとされていた。ところが、このミイラの売買に関連した人々が、次々と謎の死を遂げていく。やがて大英博物館に売られることになったのだが、そこでも関係者の不可解な死があった。さすがの博物館も困惑し、「これはアメリカに売却しよう」ということになったのだが、そのときに載せられたのが、あのタイタニックだったのである・・・。1912年、沈没したタイタニックから無事(?)引き揚げられたミイラとそのミイラボードは、再び大英博物館に戻ることになったというわけなのだ。



■ハリー・ポッターのチェス登場!
近年の映画の効果で思いがけない人気者になった展示品もある。それが、「ルイス島のチェス駒」だ。このチェス駒は、映画「ハリー・ポッターと賢者の石」の中に登場、レプリカは日本では一躍「ハリポタグッズ」となった。今展覧会の中ではひょっとして注目度ナンバーワンといっても過言ではないかもしれない。
これはスコットランド北西のルイス島で発見された、12世紀ヨーロッパのチェス駒で、恐らくノルウェーあたりでつくられたもの。一体一体が異なった表情をしていて、つくりはかなり精巧だ。
アメリカ映画とはいえ、「ハリポタ」の舞台はイギリス。制作者はきっと、大英博物館で実際にこの駒を見ていたに違いない。



関連サイト
大英博物館公式サイト(英)
http://www.thebritishmuseum.ac.uk/
東京都立美術館「大英博物館の至宝展」サイト
 http://www.tobikan.jp/kikaku/


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大英博物館のAからZまで


ロゼッタ・ストーン

●関連書


たけしの大英博物館見聞録

新潮社刊 
1,200 円(税別)


達人たちの大英博物館
松居竜五・牧田健史・小山騰著
講談社文庫 1,553円(税別)


大英博物館の舞台裏
デイビッド・ウィルソン著、中尾太郎訳
平凡社刊
2,233円(税別)